【中学受験国語専門塾の視点】間違いは学びの宝庫

1.間違いを消す文化の問題点

授業で生徒諸君と答え合わせをしていると、こちらが正解を言うと、ほとんどの生徒は間違いを消しゴムで消してしまうのですね。これはやってはいけない中学受験のあるあるの一つです。

間違いを消す行為は、もしかしたら子どもにとっては「自分の失敗をなかったことにしたい」という心理の表れかも知れませんね。しかし間違いを残す習慣は逆に「失敗を受け止める強さ」を育てます。

間違いは残して可視化しておかねばなりません。後から自分の間違いが分かるようにしておくべきなのです。消しゴムで消すことを続けると発見がありません。

2.間違いは「学びの宝庫」である

間違いはとても重要で貴重な情報なのです。後から振り返ると間違いから多くの示唆(しさ)を与えられます。さらに様々な発見があるはずなのです。

例えば自分は同じ問題で間違いを繰り返しているな、皆ができる基本的な問題を取りこぼしているな、字が汚くて後から見ると自分で書いた文字だけど自分でも判別しづらいな、とか色々です。

3.鉛筆文化からの脱却とボールペン勉強法

そもそも鉛筆を普段から使っているからいけない、という言い方もできると思うのです。鉛筆で書いた文字は、ごしごし消しゴムで消すことができるからです。

日本の初等中等教育の現場では「消せる筆記具」を前提にしてきました。 しかし、これは間違いを隠蔽(いんぺい)する文化でもあったようにわたしは思うのです。

間違いを残すいいアイデアがあります。それは練習のときは鉛筆の代わりにボールペンを使う、というアイデアです。さすがにペンで書いた文字は消すことができません。

事実、大人の資格試験はマークシートを除き原則としてペンを使って答えを書きます。例えば司法試験の論文式試験がそうです。もし間違えたら、その箇所に二重線を引くことになっています。

この勉強法の良い点はご家庭で誰でも今すぐに始められる点です。とても簡単でシンプルな勉強法ですが、だから効果はない、と断ずるのは早計です。試す価値は十分にある、と思います。

中学受験のあるあるの一つとして「鉛筆かシャープペンか」という有名なテーマがありますが、むしろ今後は「鉛筆かボールペンか」というテーマにも関心を寄せるといいのではありますまいか。

4.間違いを受け止める姿勢こそ国語力の土台

間違いをいたずらに恐れず、むしろ真正面から受け止めて分析をして次に生かす。 その姿勢こそが、国語力を根底から支える温故知新の姿勢なのです。

5.当塾の実践:解答を残す仕組み

ちなみに当塾では過去問の解答用紙を両面コピーして表面には自分の解答を書き、裏面には模範解答を書いてもらっています。こうすれば自分の解答を残せますし、後から比較して分析もできるからです。

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