さぼりモンスターに一撃を与えよ、しからざれば勉強列車は発進しないぞ!
明治のキリスト者である内村鑑三に、夏の厳しい暑さによく耐えた者であって、はじめて涼しい秋の心地よさが実感できる、という趣旨の言葉があります。
読者諸賢のお子さまはいかがでしょうか。夏のあいだ勉強に打ち込めていたでしょうか。夏に猛勉強をして秋の今その成果が出て心地よい思いをしているでしょうか。
夏が終わり日を追うごとに過ごしやすくなってきました。わたしは時間を見つけては住まいの水風呂に入って本を読んでいるので文字通り体感として分かります。
現在、水風呂の水温がちょうどいいのです。夏の盛りの際は浴槽が狭いこともあって水がすぐ温(ぬる)くなりました。これには閉口しました。
昨日、塾に来た生徒がお茶を持参するのを忘れたので冷蔵庫の中で冷やしたやかんからプラコップにお茶を注いであげると、喉をならして三杯ほど飲み干していました。
ですから、まだ外は暑くないわけではないのですが確実にピークは過ぎています。今こそ熱心に勉強するときです。そこで勉強するためのコツを少し以下に記します。
まずは何をさておいても勉強に取りかかるのです。気分が乗ろうが乗るまいが最初に簡単な問題を一問だけでいいから解いてみるのです。そうすれば、だんだん興が乗ってきます。
先般も子供がなかなか勉強に取りかからない、と塾生のお母さまが漏らしていました。最初に自分の心の中の敵である「さぼりモンスター」に一撃をくらわすのです。
そうすれば事態はよい方向へ向かいます。勉強は最初が肝心です。とにかく着手することです。最初に自分の怠惰な気分に少しでも譲ってはいけません。
とにもかくにも机に向かい、鉛筆を動かすことで勉強列車は動き出すのです。いったん動き出したら、どんどん進んで止めるのに苦労するくらいです。
騙(だま)された、と思って実行してみてください。勉強になかなか取りかかれない、というのは読者諸賢のお子さまに特有の悩みではないことは言っておきます。
人間は老若男女を問わず誰であれ怠惰なものです。読者諸賢のお子さまも例外ではありません。だからこそ当塾を有効に利用してください。早朝に塾に来て勉強するのも一法です。