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国語専門塾を営んでいると、よく訊かれる質問のひとつが国語読解の公式というものです。特に中学受験を目指しているお子さまのご家庭からよく訊(たず)ねられます。
家庭教師時代も塾を立ち上げた現在もその手の質問はよくあるのです。いったい親御さんは何処(どこ)で国語読解の公式などという方法を知ったのでしょうか。
先般、無料体験授業を行い、あるお母さまとお話をいたしました。そのときも「国語の公式を教えていただけるでしょうか」と訊ねられました。
感じのいい聡明なお母さまでした。なるほど国語に苦戦していると藁(わら)にもすがる思いになるのは十分、理解できます。お母さまに悪気がないこともよく分かります。
そうであってなお、わたしは問いたいのです。そもそも国語読解の公式なるものが存在するのかどうなのか、ということを。
たしかに国語の問題が算数や数学のように公式に当てはめて解ける、というなら分かりやすいし魅力的に思えますが本当にさような手段で解答できるのでしょうか。
もし学校側がそのような能力を受験生に求めているのであるならば算数で試せばいいと思います。わざわざ国語でも試す必要はありません。
換言するならば国語読解の公式なるものがあって、それを相応しく用いられるかどうかを試しているとするなら受験生にとっても学校にとっても二度手間になるのではありますまいか。
国語で、算数や数学のように上手に公式を使って答えられるなら、そもそも国語という教科で受験生の能力を試す必要はないのではないでしょうか。
そもそも算数や数学とは違った能力を見るために国語という試験が行われるのだと、わたしは思うのです。
算数には算数の解き方の流儀があるのと同様に国語には国語の解き方の流儀があるのです。国語の試験で算数の素養を見るはずがないのです。
わたしが思うに、そもそも国語は算数や数学とは頭の使い方が異なるのです。したがって国語の問題を解くときには算数や数学とは別のアプローチで解くべきだと思います。
その別のアプローチについて当塾では微に入り細を穿(うが)ち丁寧に詳しく教えています。ここにこそ国語専門塾のレーゾンデートル(存在意義)があると、わたしは考えています。
小中学生の保護者の方が国語読解の公式があるように思い込むのは一体なぜなのでしょうか。わたしはいつも不思議に思っています。
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