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わたしの知り合いに塾経営者がいる。彼の塾のホームページを閲覧すると、その記事の数に驚嘆する。たいていは一年くらいで記事の更新が止まるのが相場だからだ。
けれども年々歳々、彼の記事を書く勢いは増す一方で衰えを知らない。わたしが、こうして書いている記事は二、三日に一回の頻度で更新しているが、それでも青息吐息である。
くだんの塾経営者は独りで個人塾を営んでいる。生徒もそれなりにいて塾経営は軌道に乗っているようだ。ここに生徒数を詳しく書くことはあえて控える。
わたしは、かつて某塾で彼と共に働いたことがあり、親しく交流していた時期がある。一緒にご飯にも行った。彼はやがてその塾を離れて試験に合格して公務員になった。
一方わたしは名古屋市に引っ越して、お互いに接点はなくなった。それから少なくない時日(じじつ)が過ぎた。あるとき偶然か必然かくだんの塾経営者のホームページに出合った。
彼は公務員も辞めて自分の塾を経営するようになっていたのだ。彼の塾のホームページを閲覧してから、なるほど、と思った。わたしも一丁やってみようと塾の起業を思い立ったのだ。
わたしが塾を開業しようと思ったのは彼がきっかけだった。彼のお蔭で人を雇わずとも塾は経営できるのだと気づけた。考えてみれば当たり前の話だが、わたしにとってはコロンブスの卵だった。
ともかくも彼の塾がなかったならば当塾もなかった、と言い得る。わたしは若い頃に個人塾に勤めていたこともあるのだが残念ながらその経験は役に立たなかった、と言わざるを得ない。
塾を始めようと思い立ったとき真っ先に彼に助言を求めた。彼の塾のホームページに塾の住所が載っていたので、その住所に宛てて手紙を送ったのだ。
彼も忙しかったはずだ。それにもかかわらず親身に相談に乗ってくれたと思う。彼は少なくない期間、塾を経営していて今に至るまで生き残っているサバイバーだ。
彼の塾がある地域とわたしの塾がある地域は遠く離れている。それゆえ、こういう記事が書ける。十分、棲(す)み分けができているのだ。
わたしは今日も彼に追いつけ、追い越せ、と自分で自分を鼓舞(こぶ)して、この文章を書いている。彼とはいろいろあったけれど塾経営のお手本にできる有能な人物だ、と今は思う。
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