スマイル0円
ある宣教師が語ったところによれば発展途上国から日本に来ると日本人の表情が非常に硬い、という印象を強く持つそうです。
電車やバスなどの公共交通機関などの乗客が一様に憮然(ぶぜん)としている表情を見るにつけ怒っているように感じられ少なからず驚くらしいのです。
このことから分かるのは幸せの尺度は経済的に恵まれているか否か、といった単純な二元論ではない、ということです。
幸せは、ひとえにその人の内面の充実にかかっているのです。小金は持っているけれど渋面(しぶめん)というのではあまりにお寒いのではありますまいか。
笑顔があふれる日本であってほしい、日本人であってほしい、と思うのは、ひとりわたしのみではないはずです。
読者諸賢よ、内面を充実させて笑顔を絶やさない日本人のひとりになりましょう。日本の改革とは、さような小さな一歩から始まるのかも知れません。
わたしはコメント・タイトルにもあるように某ハンバーガー店に記してある「スマイル0円」は悪い冗談以外の何物でもない、と考えます。
何も微笑みまで計量化することはないのではありますまいか。しかも0円とは何事でしょうか。微笑みとは0円以上のものではないでしょうか。
わたしは、このあまりにお粗末なキャッチコピーを唾棄(だき)する思いで否定したいです。
コンビニなど行くと「いらっしゃいませ、こんにちは」と心の全くこもらない空々しい挨拶をしてきます。気が滅入るだけです。
0円だからスマイルしない、仕事だから厭々挨拶をするというのではなく、お金には換算できない心ある接客を望みたいものです。
さような文明の悪弊(あくへい)に染まっていない分きっと発展途上国の人々わけても子供たちの笑顔は美しいのだと思います。
子供たちの笑顔は実にいいですね。わたしは日本の子供たちの笑顔もとても素敵だと思いますし、大好きです。