中学受験の非常識~大手塾の指導の盲点~

当塾のライブラリー第4弾です。中学受験の過去問もまだまだあります。

当塾は土曜過去問特訓講座を3月1日から毎週土曜日に開講しています。先般、授業中に受講生と話していたら少なからずショックを受けました。

というのも上記講座の受講生が過去問を解く意義を理解していないようだったからです。その塾生は大手塾にも通っていますが大手塾が言うことを鵜呑みにしているようです。

大手塾に通っている塾生はなぜ過去問演習の重要性が理解できていないのでしょうか。それは塾生が悪いのではなく以下に記す大手塾の事情があるからだと思います。

大手塾では、さまざまな志望校を目指す生徒諸君がいるため授業中に過去問を扱えません。通常のカリキュラムを消化せねばならないため過去問演習に割く時間もありません。

かてて加えて早くから過去問演習の授業をして生徒が得点できないと退塾者が出ます。さような事情で大手塾は過去問を扱おうにも扱えないのです。

保護者の方も大手塾の言うことを鵜呑みにしてしまう傾向があるようです。それゆえに「今、過去問を解いても自信を失ってしまいますよ」という言葉を真に受けるのです。

以上のような大手塾の事情を知らないので塾生は今の時季に過去問講座で過去問を解くことに意味があるのだろうか、と不安に思うのだと思います。

たしかに周りを見ても今の時季から過去問を解いている人はいないはずです。けれども周りと同じことをしていて有名私立中学校の少数の合格者枠に入ることができるでしょうか。

わたしの答えは否です。合格枠から確実に外れると思います。受験生の中で第一志望校に七割も不合格になる激戦の中学入試を勝ち抜くためには周りと同じでは駄目なのです。

受験勉強はスピードが大事です。中学受験も例外ではありません。先手先手で対策を講じるべきなのです。後手に回っていては志望校へ合格することが難しくなってしまいます。

先述したとおり受講生の言葉には正直がっかりしました。しかし生徒の言葉により大手塾では過去問演習が後手に回ってしまっていることに気づけたので今ではむしろ感謝しています。

今後くだんの受講生を啓蒙していきます。大事な塾生です。読者諸賢よ、特に受験生のお子さまがいらっしゃる読者諸賢よ、早期に志望校の過去問を解かせましょう。

色々と記しましたが、もちろん大手塾も悪いところばかりではないです。しかし大手塾は志望校の過去問演習に十分な時間が割けない、ということは知っておくべきです。

過去問演習に限って言えば大手塾は十分なケアは、できないはずですので読者諸賢がお子さまのために十分、考えて早い内に独自の手を打つほうが賢明だと思います。

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