俺おれ主義
年輩者を狙った俺おれ詐欺という卑劣な犯罪がありますが、わたしも含めて世の人々は皆、生き方において、いわゆる「俺おれ主義」なのではありますまいか。
「俺おれ主義」とは俺と俺の家族さえよければいい、という考え方であり、生き方であります。昔は他人の子供でも容赦なく叱る年輩者がいたものです。
昨今はドライな個人主義が広まり、人は人と割り切っていて他人に構わないのが無難である、というよくない風潮があります。
かてて加えて権利意識が高まり、自分の権利ばかり声高(こわだか)に主張する輩(やから)が確実に増えてきています。
例えば、横断歩道を渡るときにクルマが待っているのに一瞥(いちべつ)も与えずに、ゆうゆうと歩いて横断している歩行者をよく見かけるようになりました。
小走りに横断している子供達の方に覚えず好感を抱くのは、ひとりわたしだけではないのではありますまいか。わたしは、さような人々の生き方を「俺おれ主義」と名づけています。
わたしは自分自身のこれからの生き方が「俺おれ主義」的な世の人々に対する強烈なアンチテーゼになっているといいなあ、と考えています。
そのためには、まず自分自身のなかに巣食う「俺おれ主義」と対決しなければならないことは言うまでもありません。
自分の生き方をとおして周りの人々に警鐘(けいしょう)を鳴らしてゆければ嬉しい限りですね。ただし、偏屈で石頭の頑固親父にはなりたくないです。
余談ですが昨日の記事である「年輩者の意地」を書いたら、とてもくたびれました。くだんの記事は考え考え書いた記事です。まだ読まれていない方は是非ご一読ください。
昨日から調子が悪いので今日はこの辺りで擱筆(かくひつ)したいと思います。明日は夕方から「無料体験授業」の予約が入っているのでベストな調子で臨みたい、と思っています。