先週土曜日に実施された名進研の名古屋中学校の模試の国語を解いてみて思った事
今朝、当塾の教室を模試の会場として塾生に提供しました。模試は先週の土曜日に実施された名進研の名古屋中学校の模試です。彼は事情により模試当日に受験しなかったのです。
昨日、塾生の保護者の方から問題諸々(もろもろ)を預かりました。早速、国語の問題を一足先に解いてみました。その感想を以下に記します。
今回の模試は先般の名進研が実施した第5回目の中学受験の模試の国語の問題よりも格段に易しい印象を受けました。
さらに申しますと同校の過去問よりも簡単な問題であると感じました。ふつう同校は大問1に論説文を出題しますが今回の模試では大問1はむしろ随筆に近い文章でした。
しかしながら、だからといって安心してはいられません。なぜなら簡単な問題でミスをすると他の受験生と著しく差がつくからです。
というのも難しくない問題は他の受験生にとっても難しくないからです。うっかり不注意ミスをしようものなら、そのミスが致命傷になりかねません。
したがって受験生はどういう問題が出ても油断できないのです。気が抜けないのです。今回の模試では大問3と大問4は一問たりとも落としてはいけない問題です。
大問3は常識で解ける問題といって差し支えないような問題でした。大問4はいわゆる資料問題で苦手に感じた受験生がいたかも知れませんね。
ですが中学受験に出てくる資料問題は概して難しくありません。今回の大問4も与(くみ)しやすい問題でした。大問4は最後の問題ですが時間切れで解けないことは避けたい問題です。
残るは大問2ですが本文を漫然と読んでいると登場人物の関係性が分からず受験生は混乱するかも知れません。書いてある人間関係が頭に入りにくい文章です。
大問2は人間関係を整理しつつ問題を解いてもらう、というのが出題者の意図のように思われます。ちなみに同校の入試国語の大問2には例年、物語文が出題されています。
全体をとおして、やはり問題を解くスピードが求められていると感じました。テキパキ解いていかないと全部の問題を解き切ることは難しかったかも知れません。
名進研の名古屋中学校の今年の模試は一度限りです。次回は入試本番です。今回の模試は予想問題も兼ねているはずなので復習がまだの生徒諸君は徹底的に復習しておきましょう。
読者諸賢よ、これからの季節は風邪やインフルエンザにお子さま共々注意しつつ過ごしていきましょう。お子さまには早寝早起きを促すといいと思います。健康管理も実力のうちです。