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お子さまが個性というものをどう捉えているか、を保護者各位はよく知っておく必要がある。なぜなら大抵のお子さまは個性というものを誤解しているからだ。
個性を出そう、出そう、と躍起になっているお子さまには注意が必要である。個性というのは老若男女の別を問わず誰にでもあるものだ。個性的であろうと無理をする必要はない。
個性を出そう、としなくても滲み出てくるものこそ個性なのだ。他人と比較して違うところがあるから自分は個性的なのだと誤解している子供がよくいる。
個性はオリジナルなものだが個性的な人は変人とは異なる。変人になることは容易い。常識を捨てれば誰もがすぐに変人になれる。
物心ついたときから父が「青は藍より出でて藍より青し」ということを事あるごとにわたしら子供に言い含めていた。わたしは今もしばしばこの言葉を心のなかで反芻している。
基本をしっかりマスターした後にいい個性が発揮できるのである。十分に勉強するからオリジナルな卓見を持つことができるのである。
それゆえ学校時代を省くことはできない。一足飛びに大人になることはできないのである。集団のなかで揉まれて、いい経験も嫌な経験も多く積むことが必要になる。
この話題については野口悠紀雄氏の本を参考にするといい。氏が著した『「超」発想法』(講談社刊)に基本五原則が記されている。以下のとおりである。
第一原則 発想は、既存のアイディアの組み換えで生じる。模倣なくして創造なし。
第二原則 アイディアの組み換えは、頭の中で行われる
第三原則 データを頭に詰め込む作業(勉強)がまず必要
第四原則 環境が発想を左右する
第五原則 強いモチベーションが必要
野口氏の同書は本の題名のとおり「発想」について記されているのだが個性を考える際も興味深く参考になる意見が詳述されている。
お子さまがしきりに自己実現だとか個性だとか言い出したら以上の理論武装をする必要があるかも知れない。立派な大人になるためには少なくない時間を学びに費やさなければならない。
ところで、フロントページの動画を本日、更新いたしました。是非ご視聴ください。
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