勉強法各論(2)
勉強法の各論の二回目です。それでは以下に記していきます。
例えば、国語の品詞分類表を覚えてもらうとき、わたしは授業の際、まず覚えるべき品詞の全部の数を皆に知らせます。
こんな風に。「今日は品詞分類表を覚えよう!品詞は全部でちょうど10あるよ」と。11とする説もありますが10の方が切りがいいので、わたしは10で教えています。
もう少し例を挙げましょう。「今日は助詞を覚えよう!助詞は全部で4種類あるよ。格助詞、副助詞、接続助詞、終助詞だよ」という具合に最初に数を知らせるのです。
この覚える知識の数をまず覚える、という工夫は理系科目の検算に該当しますが、いわゆる検算は文系科目でも威力を発揮するのです。
「品詞分類表」を実際に書きはじめると最初は8、9しか思い出せない場合がありますが10あることを知っていれば、いくつ記憶に抜けがあるかを把握できます。そこから記憶のリカバリー(回復)も可能です。
④語呂あわせで覚える
例えば、「連体詞(れんたいし)」の授業でわたしは、いきなり「皆、永田るの、ってアイドルを知っている?」と問いかけます。
そして「連体詞を覚える時はどんな人でも彼女と付き合わなければならないのだよ」と畳みかけます。
なぜか?それは「連体詞」の最後が「な・が・た・る・の」だからです。「大きな」だったら最後が「な」で終わっているから「連体詞」です。「大きい」は「い」で終わっているので「連体詞」ではありません。「形容詞」です。
これは覚えるべき知識を人名になぞらえて「語呂あわせ」で覚える、ということの一例です。まあ、実際にそんなアイドルはどこにも存在しませんが。念のため。
決して棒暗記ではありませんね?覚えるとき、きちんと工夫していますよ。記憶するときには印象に残るように工夫してください。前回の記事ではビデオ・テープを例に出して説明しました。
繰り返しますが皆さんは、ぜひ記憶に残るように工夫してください。言い換えると脳に痕跡(こんせき)を残すように覚えてください。