海陽中、合格おめでとう!
祝日の先日もわたしは仕事をしていました。当塾は祝日もお休みではないのです。夕飯を食べてからも仕事をして少し休んでいるとケータイが光っているのに気づきました。
メールの着信を知らせるべくケータイのホームボタンが赤く明滅(めいめつ)していたのです。誰からだろう、と思って画面を見てみると、かつての教え子であるA君のお母さまからでした。
A君との出会いは彼が小学4年生のときでした。A君には、ふたつ年上のお兄さんがいました。彼を教えた縁もあって弟であるA君も小学4年生のときに指導してほしい、とお母さまからのご依頼があったのでした。
家庭教師として小学4年生のときから小学6年生になる少し前まで国語を見ていました。ご家庭の事情で6年生のときの指導はできませんでした。
毎週一回、雨の日も風の日もバイクでA君のお宅へ行き、国語を教えました。A君も少しずつではありますが、わたしの言うことを吸収していってくれました。
授業態度は申し分なく、真面目に授業に取り組んでくれていました。人柄も素直で教えやすかったです。成績は著しく上がるということはなく、その点が気がかりでした。
彼の努力が成績に反映されればいいのにな、と強く思っていました。そして、ご家庭の事情で指導は打ち切りになりました。それから随分、経ちました。
ですから、A君のお母さまからのメールということで、なんだろうなと思いました。朗報でした。A君が海陽中に合格した、との嬉しい報告でした。
メールを読んでから、もちろん、お母さまに返信をしました。そして「A君、合格おめでとう。海陽学園は全寮制だから大変かと思うけれども、きっと鍛えられるだろうね。よく頑張ったね。志望校に合格できて、心よりおめでとう」と胸中でつぶやきました。
教師として、わたしはA君が海陽学園で素晴らしい青春時代を過ごすことを願わずにはいられません。