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ヤフーのヘッドライン・ニュースによれば就職活動が上手く行かなくて自殺する若者が少なくないとのことです。そういう気持ちはよく理解できます。
おそらくは、無様(ぶざま)に生きるより潔く死を選ぶというその人なりの美学や哲学がそうさせているのでしょう。
就職できないというのは収入がないということに他なりません。収入がなければ早晩、日毎の糧(かて)にも事欠くようになります。これでは生活することができません。
収入がなければ経済的に他人に依存することを余儀なくさせられます。これは深刻な憂いであり、悩みの種であります。
ところで、大学時代に通っていた教会の青年会で青春を共に過ごした女性が自殺したことを知りました。彼女は結婚して家庭に入っていたので自殺の原因は就職活動の失敗にあるのではないでしょう。
自殺の原因は分かりません。けれども、いずれにせよ彼女の訃報(ふほう)はショックでとても悲しかったです。涙すら出ませんでした。
支那の古い言葉に「陸沈」という言葉があります。海に沈むのなら誰だって沈めるが陸に沈むのは難しいぞ、という意味です。
われわれは、すべからくこの馬鹿な世の中と徹底的に付き合うのです。十分、親しく付き合うのです。社会から、あるいは家庭から、逃げないのです。逃げずに社会に沈むのです。家庭に沈むのです。
識者の中のある人は言う。死ぬ気になれば何でもできる、と。たしかに、そのとおりの正論です。しかしながら、その死ぬ気になるという覚悟が持てないで世に対して絶望するから人は自裁するのであります。
一部の識者はそういう人の気持ちが全く解らないのですね。そうはいうもののわたしは自死を決して是認(ぜにん)している訳ではありません。
生きていれば照る日もあれば曇る日もあります。皆、そういう経験を経て来ているのです。たしかに思うように行かずに辛くなる気持ちは十分に理解できます。
けれども、それにもかかわらず勇気を出して一日一日を生きて天寿(てんじゅ)を全うしようではありませんか。われわれは生きる権利と同時に生きる義務も有しているのですから。
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