国語の勉強法(1)

4階に来ました。後は右に、左に行くと一番、奥に教室があります。看板が出ています。

① 自分なりの答えを必ず書くべし

記事の更新までだいぶ時間がかかってしまいました。塾を立ち上げて、やらなければならない諸々の雑事があり、ブログの記事の更新を怠っていました。ま、言い訳はよしましょう。

さて、今回は読み手の皆さんに、ひとつ問題を解いてもらいます。大丈夫、簡単な問題です。ある中学受験用の問題集に載っていた問題に以下のようなものがありました。

問:あなたはどのようなときにさびしさを感じますか。さびしさを感じたときのことが具体的にわかるようにまとめなさい。

あえて文字数は指定しません。それではどうぞ。さっそく生徒のA君ができたようです。A君の解答を見てみましょう。

A君の解答:僕は学校で、午前中では仲良くしていた子が午後になるとケンカしてしまう時です。なぜなら、せっかく仲が良かったのにケンカしてしまうと仲が悪くなってしまうかもしれないと思ったから。

皆さんは、A君の解答をどう思いますか。なんとなく言いたいことは分かるが少々、舌足らずな文章だなあ、と思ったかもしれません。もしかしたら、ダメな文章だなあ、と思ったかもしれません。

けれども、わたしは、A君のこの解答をダメだとは思いません。なぜなら記述問題で自分なりの解答を記す、という一番目の大きな障害を越えているからです。

書くことに慣れていない大抵の生徒は、はじめのうちは上に記した記述問題を見ると、手がとまり、思考停止状態に陥り、自分なりの解答を書くことなく模範解答を見てしまうものなのです。

国語の記述問題を解くときは、A君のようにどんなに下手くそでもいいので恥ずかしがらずに自分なりの解答を書くべきです。これはとても大事な心得(こころえ)です。

0を1にすることは1を100にすることよりもはるかに難しいことなのです。それは塾を立ち上げたわたしが今まさに経験していることでもあります。

「A君、がんばってよく自分なりの答えを書いたね。ただ、もう少し読み手を意識してわかりやすく書いていこう。誰でも最初からうまく書ける人はいないから、気を落とさなくていいよ」

A君の解答を踏まえたうえで、わたしが記した模範解答は紙幅の関係上、次回の記事で発表したい、と思います。皆さんも上の問題を考えて自分なりの解答を書いてみてください。

それでは皆さん、次の記事まで、ごきげんよう。

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