小中学生のお子さまを持つ読者諸賢にお勧めの本のご紹介~『さわやか受験宣言』~

画像は実際わたしが持っている本で実家で受験勉強に励んでいた時に読んでいました。

本記事の題名にあるとおり二木紘三が著した『さわやか受験宣言』(聖文社刊)を当塾の推薦図書として読者諸賢にご紹介いたします。

当塾の推薦図書としては中学受験の世界をあますところなく描いた好著『二月の勝者』(小学館刊)を以前ご紹介いたしました。全21巻の漫画ですが憶えておられるでしょうか。

今回、取り上げる『さわやか受験宣言』は本来、高校生を対象にして書かれています。したがって同書は大学受験を念頭に記されています。

さはさりながら中学受験や高校受験を考えている読者にも十分通用する有益な助言や知恵が随所に記されています。例えば著者は一流校を狙えと記します。理由は同書に詳述されています。

一流校を狙えと記しながらも二木は返す刀で長期再挑戦(浪人)の問題については、あの東大でさえ三浪以上もかける価値はない、と言い切ります。

その理由は著者によれば浪人生活が三年以上に及ぶと頭や体が単一の刺激だけに慣れてしまい、それ以上のものを求めない心理的パターンができあがりかねないから、だそうです。

これは今の時代の常識に合致します。今は昔と違って受験生の浪人回避の「安全志向」が強まっています。ことほどさように常識のある大人であれば教科の知識がなくとも同書は十分に理解できる本です。

小中学生のお子さまが同書を読むことはまずないと思うので小中学生のお子さまを持つ読者諸賢に向けて、この記事を書いています。同書はとてもいい本です。

とてもいい本なのですが、あまり読者に恵まれずに現在は絶版になっています。調べてみたのですが現在、アマゾンやメルカリにも出品されていません。

同書は読者を選ばない文章で記されています。ぜひ手に入れて読んでみてください。現在、ネットでは入手できないはずですので近所のブックオフで探すのも手です。

わたしは高校生のとき同書を読んで一層、勉強に身が入りました。モチベーション維持のためにも一読の価値はあります。わたしはモチベーションという言葉も同書で知りました。

読者諸賢がお子さまから「何のために苦しい受験勉強をするのか」と訊(たず)ねられたら、どう答えてあげますか。その答えのヒントが同書に記されているのです。

なお、当塾の塾生の保護者の方は申し出てくだされば同書を無料でお貸しします。貸し出し期間は一名様につき一週間とさせてください。

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