年末年始も休まない塾長は果たして変人か。あるいは信念の人か。

読者諸賢のお子さまの覚悟に、わたしは精一杯、応えます。

年末年始くらい休めばいいのに。そんな声が聞こえてきそうです。わたし自身はかつて盆や正月もほとんど休みがとれない職場で働いていたので、さほど苦痛ではありません。

その職場では祝日も働いていました。その代わり土日は確実に休めました。いわゆる完全週休二日制の職場でした。今は日曜日だけが休日です。

平日は働いて週末に休めるなら長期休暇は要りません。塾を経営していると判るのですが一番、困るのは休みがとれないことではありません。むしろ、その逆です。

生徒がいなくて仕事ができずにいることが一番、困ります。したがって朝、起きてから夜、寝るまで働いていて休みがあまりとれない塾経営も辛く思ったことはありません。

それゆえ、わたしは年末年始も休みません。第一、受験生の時間は止まらないのです。受験生が頑張っているのに紅白歌合戦や除夜の鐘どころではありません。

大晦日・元旦に教室を開ける理由は当塾が受験生に贈るエールであると共に受験生への鼓舞でもあります。頑張れ、音を上げるな、ゴールは間近だ、という励ましのために開けているのです。

もし以上の理由により大晦日・元旦に教室を開けている塾の責任者であるわたしを以て変人というなら甘んじて変人という呼称を受け入れたいと思います。

受験とは常識の外側にある「覚悟」で決まる世界ではないでしょうか。志望校に受かるためには強い決意と徹底的な努力が必要なのです。

だからこそ、わたしは大晦日・元旦に教室を開けます。 それは、ただの「特訓」ではありません。 受験生の覚悟に静かに火を灯すために必要な最後の時間なのです。

たしかに年末年始に休まない塾長は変人かも知れない。 しかし、その「変人」が誰よりも真剣に子どもたちの未来を信じているとしたら—— そう思いながら読んでいただけたら嬉しいです。

繰り返します。受験生の時間は止まりません。 それゆえ、われわれも止まらないのです。もし、わたしが熱心な教師だというなら炬燵(こたつ)でぬくぬくと紅白歌合戦を視聴してはいけないのです。

受験シーズンが到来しています。季節の変わり目です。体に気をつけて熱い気持ちで中学受験を乗り越えようではありませんか。そのお手伝いをするために当塾は年末年始も休みません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次