昨日、実施された名進研の第6回中学入試模試の国語の問題を解いてみて思った事
昨日、中学受験生を対象として実施された名進研の第6回中学入試の模試の国語の問題を塾生のご家庭から預かって解いてみました。以下はその感想です。
まず、模試を受けた塾生の感想を記しますと国語は記述問題が多く難しかった、という事でした。たしかに前回と比べると記述問題はやや多かったかも知れません。
けれども、わたしは前回の論説文の記述問題の方が難しかったと感じました。今回の論説文の記述問題は文字数こそ百字以内と多かったのですが与(くみ)しやすい問題でした。
しかも論説文は前回、前々回と比べても内容は難しくありませんでした。さはさりながら問題をスピーディーに解いていかないと最後まで解けずに時間切れになりかねない問題量でした。
大問1の論説文では問五をテキパキ解いてさっさと次の問題に行けるか否かで今回の国語を最後まで解き切れるか否かが決まるように思いました。
入試本番のときは申すまでもありませんが模試も過去問も制限時間内で全問、解き切るべきです。最後の問題が易しく得点しやすい問題であることもないとは限らないからです。
大問2で出題された物語文は名進研の最近、実施された名古屋中学校の模試の物語文と比べると簡単に思いました。それだけ名古屋中学校の模試の物語文は難解でした。
大問2は問八が難しく感じられましたが後の問題は落としてはいけない問題だと思いました。と申しますのも簡単な問題は差がつきやすいからです。
物語文では、ふつう登場人物の心情を問われますが今回は問われていません。受験生諸君はこの時期、過去問などで登場人物の気持ちを問われる問題を多く解いておきましょう。
大問3は知識事項が問われる問題です。問一は名進研のこの手の模試ではあまり見かけない文学作品、作者名、時代を答えさせる問題で受験生は少々、面食らったかも知れませんね。
問一は基本的な問題ですが、わたしの知る限り東海地区の有名私立中学校では滅多に出題されない問題です。したがって間違えた受験生はこの問題を復習するだけで十分だと思います。
大問4は漢字の書き取りでしたが受験生はやや難しく感じたかも知れません。「うそもホウベン」や「かれのエイダンにより(云々)」等が出題されました。漢字の読みは出ていません。
今回の模試も素早く問題を解いていく能力が求められたように思いました。結局、中学受験の国語で要求される能力は迅速な事務処理能力にほかならないと考えます。
今回の模試も制限時間50分で全部の問題を解き切れなかった受験生が少なくない、と思います。ふだんから時間を意識して問題を解いていく練習を積んでいくべきです。
読者諸賢よ、お子さまの学力は入試当日まで伸びます。今回の模試で低い得点でも諦めることなく模試の復習を十分させることで合格まで確実に歩(ほ)を進めようではありませんか。