お気軽にお問い合わせください
TEL 052-918-2779
営業時間:14:50-22:10
春である。願わくは花の下にて春死なん、という西行の歌の上の句を想う。春はバイクで何処かに行きたくなる。近いうちに三重県は、いなべ市にある阿下喜温泉へ行きたい、と思っている。
ところで読者諸賢のお子さまは暗記をする時にどのように暗記をしているだろうか。わたしは担当している生徒の暗記の方法を最近、目の当たりにして大変感心した。
その生徒は自分の名前や自分の住んでいる地名に絡めて知識事項を覚えていたのだ。そう、それでいいのだ。暗記する時に棒暗記はよくない。工夫して覚えるべきだ。
彼は自らの経験からか棒暗記をするのではなく自分の身近な十分に知っている事柄と紐づけて覚えることが有効だ、と知っているのだ。たしかに、これは勉強法方法として間違っていない。
思うに賢い生徒である。年若くして以上のことに気づいているからだ。それゆえに将来がとても愉しみだ。当塾の塾生のなかでは最も年齢は若いがよく出来る生徒だ。
繰り返して記すが棒暗記ではすぐに忘れてしまう。したがって覚える際には工夫すべきだ。自分の知悉(ちしつ)している物事に紐づけて覚える以外に、いわゆる語呂合わせも有効な記憶法だ。
大学受験のときの話になるが、わたしは世界史の年号を語呂合わせで相当数、覚えていた。その数は数百はくだらなかった、と思う。例えば、こんな風に覚えた。
すなわち「石くわえたガマ、軽リカット」。これは何の語呂合わせだろうか。1498年にバスコ=ダ=ガマがインドのカリカットに到達した年の語呂合わせだ。
わたしは早稲田大学の入試で世界史は八割以上得点できたのではないか。語呂合わせで年号を覚えていたからだ。世界史の主要な事件については年号を正確に呼び出すことができたからだ。
ことほどさように覚える時は自分なりに工夫して覚えるべきだ。昨今、考える力が大事と言われる。だが頭の中に知識が詰まっていなければ、そもそも考えることはできないのではあるまいか。
知識偏重はいかがなものか、と言われる。しかし覚えるべき知識が頭に多く入っていなければ何をよすがに考えるというのか。考えようがないではないか。実に奇怪な論説だと、わたしは思う。
末筆になるが今日が始業式や入学式の学校が多いであろうが読者諸賢のお子さまが問題なく新しい環境に順応できるように心より祈念する次第だ。
コメント