究極の選択:名進研の模試に参加するか、小学校の運動会に参加するか

映画「炎のランナー」の冒頭のシーン。世間の価値基準ばかり尊重すると駄目になる。

先週の土曜日に某小学校で秋の運動会が開催されました。その日はちょうど名進研の名古屋中学校の模試の実施日でもありました。名古屋中学校の志望者の多くが受験する模試です。

名古屋中学校の模試と塾生が通う小学校の運動会の日が重なってしまったのです。当塾の受験生は諦めました。どちらを諦めたのか?それは名古屋中学校の模試を、です。

土曜日に行われた運動会は塾生の彼にとっては最後の運動会でしたし、団体戦もあり不義理ができなかったのです。模試の受験を断念したのは苦渋の決断だったはずです。

きっと彼はこれまでの勉強を想起した事でしょう。悔しかったと思います。けれども受験よりも大事な事があるのです。自分の都合を押しとおす事なく運動会に参加したことは立派です。

その昔、「炎のランナー」という映画がありました。この映画の場合もキリスト者であった主人公がオリンピックに参加するよりも教会の日曜礼拝に参加することを選んだのでした。

メダル確実と言われていたのに日曜日の礼拝とオリンピックの試合が重なったときオリンピックを断念して教会へと足を運んだのです。きっと葛藤があったはずです。でも参加しなかった。

世間の基準からすれば彼らは馬鹿者です。ですが、わたしが思うに素晴らしい馬鹿者です。必要とあらば世の価値観に抗(あらが)い、一顧(こ)だにしない。

昨今の世知辛い世相を考えると実に清々しい話ですし痛快ですらあります。わたしは模試を受験しなかった彼をますます応援したくなりました。

遡(さかのぼ)る事わたしの大学時代、酒席でアルコールを一貫して断り続けました。ビールの代わりにお茶を頼みました。そのとき世間の基準から外れることの難しさを痛感しました。

けれども今はどうでしょう。酒を飲む習慣がないので好きな時間に自由にバイクを運転できますし酒の所為(せい)で他人に迷惑をかけることもありません。いい事ばかりです。

巷間の価値観に従ってばかりいると人間が駄目になりかねません。塾生の彼は名古屋中学校の模試を受験しませんでした。しかし要は最後に笑えればいいのです。

そういう次第で、わたしもまだ名古屋中学校の模試を解けていませんが、ご家庭から問題を預かることができたら解いてみて記事にして当ブログで発表するつもりでいます。

予定ですと今日、模試の問題が塾生に渡されるそうです。彼は当塾の早朝自習会に足繁く通ってくれているので朝、どうなっているのか尋ねたいと思っています。

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