【受験国語】簡単な問題を舐めてはいけない理由

出された問題は全部、解き切りましょう。最後の問題が簡単な可能性もあるからです。

「ああ、漢字の書き取りだ、簡単じゃん」 → 「うわ、ミスった」これは最悪の事態と心得るべきです。なぜなら、このミスは致命的だからです。

簡単な問題は当然、誰もが正解します。さような問題でミスると差がつきやすいのです。最悪の場合、不合格の原因になりかねません。

試験の結果は全科目の総合点で決まります。したがって、どの科目も気を抜けません。科目によって配点の差がある場合でも総合点で合否が決まるので簡単な問題は絶対に落とせないのです。

試験の最中は簡単な問題は取りこぼせない、という意味で、簡単な問題で、むしろプレッシャーを感じるくらいでないといけません。簡単な問題だからといって舐めると痛い目に遭います。

それでは難しい問題でプレッシャーを感じて、易しい問題でもプレッシャーを感じて、一息もつけないではないか、と反論があるかも知れません。

然り、試験中は気を抜いては駄目なのです。どんな問題でも満遍なく解き切り、得点するように努めるべきです。それゆえ一度限りの真剣勝負に緊張感なく臨んではいけません。

わたしはかつて教育業界以外の職場で仕事を覚えている最中に職場の先輩に以下のように叱られたことがあります。

「新人が仕事を覚えている最中に気を抜くな。仕事中に休もうということ自体がそもそも心得違いだ」と。辛辣な言葉ですが今でも覚えている真実の言葉です。

まさか小中学生の生徒にはさように厳しい言葉はかけられませんが配慮しつつ同じことを注意しなくてはいけません。試験中に気を抜いていい時間はありません。

したがって「簡単な問題は嬉しい」「難問は嫌だな」というステレオタイプ(固定観念)は払拭(ふっしょく)して全部の問題を時間内に満遍なく解き切るべきです。

そういう次第で、わたしは授業中にやる気のない態度をとる生徒を看過することができません。必ず叱ります。やる気がなければ試験前に敗けているのと同じだからです。

中学受験も高校受験もやる気を持って必死に努力したうえで受かるかどうか、というある意味で過酷なレースなのです。やる気は受かるための前提条件です。

東海地方もすでに梅雨入りしました。夏休み前の今から頑張ろうではありませんか。来春、合格したいなら気を抜いて簡単な問題を落とすわけにはいきません。

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