中学受験の国語対策で親ができる簡単なひとつのこと
今回は題名どおり子供のために親ができることを記していきたい、と思います。ある親御さんから子供のために親ができることは何か、と助言を求められたことがあります。
わたしは、お父さまやお母さまに忙しい最中でも時間を捻出して過去問を解いてほしい、と答えました。過去問をぜひ親御さんに解いてもらいたいのです。
他の科目ならいざ知らず志望校の国語の過去問ならばお父さまやお母さまも解くだけなら解けるのではありますまいか。
きちんと時間を計って時間内で解答や解説を見ることもなく自力で過去問を解いてみてください。お勧めは近年の過去問です。
お子さまより一足先に最新の過去問を解いて志望校の傾向を知っておくのもいいと思います。最新の傾向を知れば有効な対策も早い内に講じることができます。
さらに過去問を解くと、お子さまにかける言葉も違ってくると思います。なぜなら中学受験の国語の入試問題は簡単ではないからです。
お子さまがこんなに難しい問題を解いているのか、と驚くと同時にお子さまの努力を認めることができるはずです。お子さまにかける言葉が違ってくるゆえんです。
これは机上の空論ではありません。実際にわたしの思い切った提案を受けて志望校の過去問を解いてくださった親御さんがいるのです。
その親御さんについては個人情報保護の観点から詳しいことを書くのは差し控えますが社会的な立場のすこぶる高い有能な方です。
その親御さんでも半分も得点できなかった、と告白されていました。立場の高い有能な大人でも対策をせずに徒手空拳で解くと、さようにボロボロな結果となるのです。
中学受験が親子の受験というならば親は子供が志望している学校の入試問題を解くべきです。すべての科目は無理でも国語ならば予備知識は他の科目ほど必要ではありません。
親愛なる読者諸賢よ、お子さまが夏休みに入る前に志望校の国語の過去問を一度、解いてみようではありませんか。様々なメリットがあることを請け合います。
忙しい親御さんでも50分や60分の過去問を解く時間は捻出することができるはずです。是非お子さまのために挑戦してみてください。