過去問はなるべく早いうちから解き、繰り返すのが正解です

画像は記事でご紹介した名進研の夏期講習の前期で使われた国語の問題集です。

わたしは中学受験での過去問演習が他の各種試験に比べて不当に軽く見られているように思っています。過去問演習はもっと尊重されてしかるべきです。

当塾の生徒で過去問演習を繰り返していた塾生が大手塾の講師に質問に行くと「君は過去問ばかり解いているな」と怪訝(けげん)な顔をされた、と言っていました。

それを聞いて、わたしは大手塾の講師だからといって必ずしも正しい効果の出る勉強方法を知っているわけではないのだな、と思いました。

一般に中学受験で過去問を解く時期はたいていは夏休みが終わって、しばらくしてからです。暦(こよみ)でいえば秋口からです。しかし秋から始めるのでは遅いと思います。

秋に志望校の過去問を解いて自分の課題が見えて来ても手遅れにならないとも限りません。そのための対策をする時間が十分に取れないうちに入試当日を迎える惧(おそ)れがあります。

というのも6年生は平日は学校が終わったら塾の授業があり11月末頃まで模試、学校説明会、志望校の文化祭など週末にはさまざまなイベントもあり加えて運動会など小学校の行事もあるからです。

時間に余裕のあるうちから過去問演習を始めて自分の弱点を潰(つぶ)していくべきです。国語に限っていえばまだ時間に余裕のある小学5年生の夏休みが終わってから取り組ませてもいいくらいです。

取り組ませるのは志望校の入試問題が載っている受験生用の赤本でもいいのですが、いきなり入試過去問を解かせるのは、さすがに生徒を選ぶことでしょう。

次善の策として名進研の受験生を対象とした夏期講習で使われている小学6年生用の夏期講習の問題集の前期(掲載画像ご参照)を手に入れて徐々に過去問に慣れさせるのも一法です。

件(くだん)の問題集には東海地区のさまざまな有名私立中学校の入試過去問が論説文だけ、とか物語文だけ、とかいうふうにアットランダムに載せられています。

そこで先ず易しい問題の入試過去問を解かせるのです。易しい問題ですから小学5年生くらいの生徒でも正解できます。これは生徒が喜びます。勉強は先手先手で進めて行くとやる気が出ます。

易しいとはいえ実際の入試問題が解けた、という経験は少なからず生徒の自信に繋がるのです。そして教師は生徒が正解できたことを見逃さず大仰に褒めるのです。

名進研の件の問題集はフリマサイトのメルカリで安く購入することができます。メルカリは中学受験の教材の宝庫です。読者諸賢にも利用することをお勧めいたします。

もし小学6年生の受験生のお子さまがいらっしゃるなら当塾の土曜過去問特訓講座を早いうちから受講するのが一番のお勧めです。詳しくはこちら

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