遠くを見よ

読者諸賢よスキーは好きですか?わたしは好きですがもう何年もスキーをしていません。

スキーをするときにタイトルの言葉を聞いて実践したら上手く滑ることができるようになった経験があります。わたしにとって忘れることができない言葉です。

わたしは子供の頃、雪国の新潟県で生活していましたし、父の実家がやはり雪国の富山県にありましたのでスキーをする機会に恵まれていました。

冬に父の実家に帰省すると従兄弟(いとこ)のスキー道具を借りて近所の裏山で滑るのです。スキー場にも何回も行きました。ですからスキーの経験はそれなりにあるのです。

しかしながら上手い、というレヴェルではありませんでした。いわば長いスランプに悩まされていたようなものでした。けれども「遠くを見よ」という言葉が転機になりました。

この短い言葉で自分でも分かるくらい飛躍的に滑りが改善されました。「遠くを見よ」と言ってくれた人はスキーのインストラクターではありませんでしたが高い技術を持った人でした。

丁寧にたくさんの言葉で説明するのは指導者がよくやりがちな指導方法ですが、それが奏功(そうこう)しない場合があります。むしろ短い単純な説明の方が適切な場合があるのです。

「遠くを見よ」という言葉により、わたしは自然とスキーをする際の正しい姿勢をとることができたのでした。

スキーをしたことがある人は分かると思うのですが正しい姿勢を教えられても怖いものです。滑走しているときはスピードが出るので恐怖感を覚えるのは理解できます。

ですから初心者は、どうしても、へっぴり腰になりがちです。ここで勇気を出して恐怖を克服すると目を瞠(みは)るくらい上達します。

わたしは初心者ではありませんでしたが勇気を出して足許(あしもと)を見ずに遠くを見たら上手く滑ることができました。

わたしたちはアドヴァイスが適切だと思ったら素直に、そして謙虚に耳を傾けて従いたいものです。勉強もスキーと同じです。全然、違いません。

自己流で練習しても、なかなか上達しないものです。その道の指導者は適切に導く方法を熟知しています。やはり餅(もち)は餅屋なのです。

もし、読み手のお子さまが国語に躓(つまず)いているなら当塾がお手伝いできます。当塾はお子さまが上達して志望校に入るまで手厚くサポートいたします。

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