ありがとうございます。お陰様で開校一周年。今後ともよろしくお願いいたします
生徒諸君から「ここに住んでいるの?」「ここ賃貸なの?」と容赦のない質問が浴びせられるのにももう慣れました。子供からの悪意のない質問ですので怒るわけにもまいりません。
当塾はいわゆる家塾です。家塾とは自宅で開業している塾を言います。しかし、マンション、しかも居住している賃貸の部屋を使う、という家塾は珍しいのではありますまいか。
普通、塾の教室と言えば住まいとは別の一階にあって契約は事業用賃貸借契約になるはずです。けれども当塾は四階にあって、わたしは教室も含めた2Kの部屋で寝起きしています。
マンションで塾を始めるに当たっては大家さんの許可が必要です。開業する際に大家さんとはマンションの管理会社をとおして契約を改めて結び直しました。
それに伴い家賃も少々上がりましたが大家さん、管理会社ともに理解があり、マンションの一室で塾を開校することができて今日に至ります。
幸いわたしの住んでいるマンションは平針駅のすぐ傍(そば)で立地には恵まれています。地下鉄を利用すれば駅からすぐの当塾へスムーズにアクセスすることができます。
開業当初は生徒諸君が全くいませんでしたのでホームページを新規に作ったり近くの学校にビラ配りに行ったりしました。それでも生徒は全然、来てくれませんでした。
塾を立ち上げても授業ができなければ収入はないわけですからアルバイトをしようかと思ったときもありました。けれども幸いにもアルバイトをすることなく塾一本で現在に至ります。
一周年を迎えられたことは、すこぶる嬉しいです。ここへ来て無料体験授業の申し出も立て続けにありました。さはさりながら、まだ塾が軌道に乗ったとは申せません。
わたしの塾はすでに述べたように家塾であって最新式の設備はありません。しかし、当塾へ通ってくれている生徒諸君は当塾の大いなる自慢の種だと憚(はばか)りなく言えます。
当塾の生徒はやる気があります。元気いっぱいです。この子供たちにわたしのできる限りの愛情を注ぎながら国語の力をつけさせていきたい、と願って毎回、教えています。
あそこの塾の水上ってお洒落ではないしスマートでもなさそうだけど何だかとても熱心だ。物は試しで、あの塾に入れてみようか。まずはそう思ってもらえるように努めています。
そのためには今お預かりしている生徒諸君の実力UPのために、成績UPのために、粉骨砕身努力しなくてはなりません。ひたすら熱意を込めて指導しなくてはなりません。
賃貸マンションの一室が教室のしょぼく見える家塾で、おじさん塾長にどれだけのことができるのか。神よ、どうかご照覧(しょうらん)あれ。