小学生のお子さまが記述問題を解く時に注意すべきポイントについて
滝中学校の国語の説明文の入試問題に以下のような問題がある。2021年の入試問題だ。
まず、―線部④「このような病気を前にして、患者は何ができるか。何をすべきか」について、次の各問いに答えなさい、という前提となる問題がある。
そして、(1)「このような病気」とはどのような病気ですか。本文中から十五字以内でぬき出して答えなさい、と記してある。
読者諸賢なら上記の問題をお子さまにどう教えるだろうか。教師になったつもりで考えていただきたい。ぬき出し問題だからといって甘く見てはいけない。
実際に問題を解いてみると分かるのだが何の考えもなく闇雲に探してもなかなか見つからないのだ。受験生は、このような問題で時間を費消してはいけない。
それでは、どう考えるか。設問には「どのような病気ですか」と記されている。これがこの問題を解くときのヒントになる。
「どのような病気ですか」と訊(き)かれているので「~のような病気」というふうに答えるべきだろうな、と推測するのだ。最後の単語に注目するのだ。
「病気」という単語に意識を集中して問題文を読むのである。こう書くと拍子抜けするかも知れないが思うに探す際に最後までこのやり方を貫ける受験生はそれほど多くはない。
小学生が最初に方針を立てて、それを最後まで貫く、というのは読者諸賢が思うほど簡単なことではない。だから当塾では、それをひとりでできるように教えている。
例として挙げた問題の答えは次のとおりだ。すなわち、「情報を集めにくいタイプの病気」というのがそれで字数は14字である。果たして「病気」という単語で終わっている。
ことほどさように記述問題を解くときに、どういう言葉で最後を締めくくるべきか、というのは大事で十分に気を遣うべきポイントなのだ。
他にも「~なのはなぜですか」という理由を問われたら「~から。」と締めくくらなければならない。
あるいは「××はどういう気持ちですか」という登場人物の心情を問う設問には「~という気持ち。」と答えるべきだ。
国語の問題を解くときに注意すべきことは、もちろんこれだけではない。他にも多くある。当塾の授業では読む時の作法や書く時の作法について生徒に合わせて惜しみなく開陳している。
当塾は国語専門塾ならではの、そして個別指導塾ならではの、きめ細やかな授業を提供している。当塾は国語について読者諸賢のお子さまの力に必ずなれるはずである。