無料体験授業で来塾していただいたお母さま、心よりお詫び申し上げます
昨日、当塾の無料体験授業を行いましたが至極残念に思うことがありました。残念な点は生徒側にではなく教師側にありました。つまり、わたしの不徳の致すところによるのです。
保護者の方は幼児を抱えながら小学生のお子さまと共に来塾してくださいました。要するに三人で当塾に来てくださったのです。
わたしは、その際の対応を間違えました。返す返すも残念でなりません。二度と同じ過(あやま)ちをおかさないためにも、あえて以下に昨日の非道い対応について記します。
当塾の教室は四階にあるのですがマンションにはエレベーターがありません。それにもかかわらず、わたしは来塾してくださった三人の先頭に立ってずんずん階段を上がっていきました。
保護者の方は、お母さまだったのですが幼児をかかえながら階段を上っておられました。そのとき、わたしは、お母さまを少しも手伝わなかったのです。
なぜ幼児を引き取って、お母さまを楽な状態にしてあげなかったのか。この点がとても残念でならないのです。さらにお母さまは多くの荷物を持っていましたが、これも持ちませんでした。
不親切極まりない。残念で仕方がない。お母さまは心の深いところで当塾をどのように思われたでしょうか。こういうところがあるのです、わたしには。
お母さまは無料体験授業を喜んでくださいました。お母さまに対する無礼、不親切は消えませんが、もし相殺できるなら、お子さまの成績向上を以て相殺したいです。
わたしは授業が終わると、よく考えて授業を受けたお子さまと相談して入塾するか否かを決めてください、と申しました。
幸いにも無料体験授業を終えて入塾を前向きに検討してくださっていると記して間違ってはいないと思います。何とも歯切れの悪い表現ですけれど。まだ連絡はありません。
お母さまは授業後、「懐かしい雰囲気でした」と、おっしゃっていました。どういう意味でさようにおっしゃったかはプライバシーも関わるので詳しくは書きません。
いずれにせよ、お母さまは当塾を肯定的に見てくださいました。佐鳴予備校の創業者は「教育とは利己的ではなく利他的なもので弱き者、貧しき者を助けることだ」と述べています。
わたしは教育に携わる者として子育てを精一杯頑張っているお母さまの重荷を担うべきではなかったか。お母さまの代わりに幼児を抱えるべきではなかったか。猛省しております。