中学2年生から17年間引きこもっていた糸井さんだからこそ著せた本、『スイングバイ』

画像は兵庫県の福祉施設で働いている糸井博明さん。『スイングバイ』の著者でもある。

記事の題名にあるとおり中学2年生から31歳まで17年間、引きこもっていた男性がいる。糸井博明さんその人である。

膝下まで伸びた髪、ぼろぼろの歯、長期間にわたる引きこもり生活は糸井さんの心と体を確実に蝕(むしば)んでいた。心身ともに、すでに限界に来ていた。

「このままでは死ぬ」。心と体の悲鳴に危機感を募らせた糸井さんは彼なりの精一杯のSOSを発信する。そして彼は奇跡的に窮地を脱出することに成功する。

31歳の時に精神科の閉鎖病棟に入院する、という形で引きこもっていた自分の部屋と訣別したのだ。そして紆余曲折を経て遂に34歳の時に豆腐店に就職したのである。

彼は意を決して燦燦と陽光が降り注ぐ眩(まばゆ)いばかりの外の世界に出た。もがきながらも前に進み始めたのだ。ここから糸井さんのレコンキスタ(失地回復)が始まる。

その顛末が記されている本が『スイングバイ』なのだ。いま糸井さんの半生が綴られたくだんの本が注目されている。自費出版の本だがメルカリやアマゾンで売買されている。

現在、メルカリで出品されていた糸井さんの自伝は完売している。すぐに手に入れたい方はアマゾンで購入するしかない。アマゾンでは電子書籍版も売られている。

電子書籍版をダウンロードすればスマホで読むこともできる。『スイングバイ』を読んでみたい、と思われた読者諸賢はこちらを参照されたい。

思うに人間の本性は働くようにできている。この事を疑う者は手ひどく復讐される。おそらく糸井さんの何もできなかった17年間はまさに地獄だったはずである。

わたしも転職を重ねてきた苦い経験があるので働けない辛さを自分の経験に照らして理解することができる。無職生活が続けば激しく困窮する。10円玉でも惜しい、と思うようになる。

彼は言う。「ここまで生きてきたことを記せてよかったです」と。現在、49歳の彼は引きこもりの道しるべになるべく兵庫県の福祉施設で働いて自活している。

実はわたしは、この本を読んでいない。メルカリポイントで購入するつもりだ。急いで読む必要もないのでメルカリで出品されるのを待って購入するつもりである。

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