国語専門の中学受験塾の夏期講習塾長雑感(5)

今週で夏休みも終わりです。読者諸賢のお子さまは夏休みはたくさん勉強できましたか。

先日、塾生に、ある年の滝中学校の国語の過去問を解いてもらって驚いた。推定配点という但書きはつくものの100点満点中81点をマークしたのだ。快挙である。

彼は今まで少なくない量の過去問を解いてきている。ここへ来てその努力が報われれてきた、と考えるのは早計であろうか。単にわたしの思い込みであろうか。断じて否である。

彼を担当してきた教師として件の高得点は率直に嬉しい。しかし喜んでばかりもいられない。彼が志望校の試験を受けて合格の報を聞くその時までは気を抜けない。

8月下旬だというのに暑い日が続く。だが、むしろ暑い内が勝負の時だ。涼しくなってから、寒くなってから頑張る、というのでは手遅れになりかねない。

じきに学校が始まる。さらに受験生は夏休み明けから目の色を変えて必死に勉強する。ここから巻き返すのは容易なことではない。しかし望みを捨ててはいけない。小学生は可能性の塊だからだ。

読者諸賢のお子さまの実力は試験当日まで伸びていく。それゆえに諦めずに最後の最後まで努力してほしい。あがいてほしい。当塾は試験当日まで全力でサポートすることをお約束する。

当塾から目と鼻の先にラーメン屋があるのだが最近までその存在を知らなかった。そのラーメン屋を知ったのは郵便受けに入っていた一枚のチラシだった。

A4サイズの片面刷のチラシだったが心を掴まれた。是非、その店に行ってみたいという気になったからだ。チラシを見なければ、その店に行く気は起こらなかったはずだ。

ことほどさように当塾もチラシを配布して、その存在を知ってもらうのは有効な方法かも知れぬ。チラシは古典的な広告手法だが案外効果があるのではないか、と思わされた。

大学時代、学友と夜を徹して語り合ったのは、いい思い出だ。その際、気づいたのは、わたしは教科書程度の知識はあるが日本の歴史を深くは知らない、ということだった。

日本人なのに自国の歴史を知らない、というのでは話にならない。大河ドラマを批判していながら、その大河ドラマを好んで視聴していた学友の知識量に圧倒される思いがした。

爾来(じらい)、わたしは日本史を意識して勉強するように努めてきた。まだ足りていない。しかし本物の歴史に触れることもできた。さようなわたしの体験を発表する機会がいつかあるかも知れない。

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