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父が退院できた。現在、実家で療養している。前回の記事で救急搬送された、と記した。わたしも母と救急車に乗り込んで病院に行った。結局、父はその日のうちに入院することになった。
そのときの様子を一部始終、見ていたわたしは、これはただごとでないぞ、と思った。父は肩で息をしている状態で傍で見ていても苦しく辛そうだった。10月1日の出来事だった。
父が入院した週の日曜日に名古屋からバイクを走らせて改めて帰省して病院を訪れた。父は苦しそうに息をしながら四人部屋の病床(びょうしょう)に臥(ふ)せっていた。
入室したわたしに気づいていないようなので指で足を触れたら、ようやくわたしの存在に気づいてくれた。苦しそうに呼吸していたが意識ははっきりしていた。
わたしは入院に必要な文書、母に頼まれたもの、筆談ボード、冷えた緑茶等を持参して穏やかな日曜日の病棟を歩いて病室に向かった。もちろん明るい気持ちではなかった。
けれども病室で会った父は意外にも元気であった。父にふたつの質問をした。すなわち、食欲はあるか、よく眠れているか、である。ふたつとも然り、という答えで安堵した。
父は何時、退院できるか尋ねて来てくれ、という。日曜日の閑散としたナースステーションに行って確認すると案の定、未定という返答だった。
わたしは人気(ひとけ)の少ない職員がまばらな日曜日のナースステーションに行って質問したところで、分かりかねます、という返答に必ずやなるものと思っていた。
しかし訊きに行った。こういうことは面倒臭からず、その都度、無駄足になるであろうことが分かっていても患者の言うことを愚直に聞いてあげた方が患者も安心するのだ。
ところが昨日、事態は急展開をする。朝、父の担当医からわたしのスマホに連絡があり、経過を診て今日、退院できる、という。いきなりのことで、わたしは驚いた。
難しいことは判らないが検査の数値もほとんど正常に近く家で療養したらいい、ということであった。救急搬送された当初は父は自立歩行も難しかったが今では自分の足で歩いてトイレにも行ける、という。
家族としては一安心である。父の牧会していた教会の牧師をはじめ色々な方々が本当によくしてくれた。母を自動車で送迎してくれたり父のために車椅子の手配をしてくれたり、と。
わたしは今度の日曜日に父が牧会し、今も通っている教会に行って感謝の挨拶をして来る予定だ。それにしてもなぜ父は救急搬送されたのか。明確な理由は今も分からないままだ。
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