読めて、書けて、受かる中学受験専門国語塾。
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みんなはマンガを読むかい?僕はいい年をしたオジサンだけどマンガは大好きだよ。みんなは『巨人の星』というマンガを知っているかな?
だいぶ古いスポ根野球マンガで昭和に一世を風靡したマンガなんだ。その中のワンシーンを以下に記そう。その前に少し説明をするよ。
主人公の星飛雄馬(ほしひゅうま)は巨人のプロの投手でありながら軽い球質という投手生命にかかわる致命的な欠点を持っていたんだ。
しかし大リーグボール一号という呼称の魔球を完成させるのだ。すなわち相手バッターのバットに狙って球を命中させてアウトを次々に取るのだ。
その時、飛雄馬の親父がこんなことを言っている。以下にマンガ『巨人の星』から少し引用するよ。
《なぜなら…飛雄馬の球質の軽さじゃ!致命的な欠点じゃったがその欠点なくしては大リーグボール一号は生まれなんだ》
《もし重い球質じゃったらかりに打者のバットに命中できても球勢がバットを押しファールチップ…》
《あるいは内安打性のひねくれた打球になりやすい!いまの場合もバットをはじいて頭か顔へ激突したろう》
《軽い球質だからこそすなおにやすやすと処理できるのじゃよ》
そして飛雄馬の親父はこう結ぶ。
《欠点を努力によってむしろ長所ならしめる…わが子ながらこの人生においてこれほど美しい勝利はない》
頑固親父の星一徹(ほしいってつ)は涙を流しながら自分の息子である飛雄馬についてそう語る。
小学6年生のみんな、自分がどれだけハンディを負っていたとしても、今のこの時、この一瞬を怠けずに精一杯努力しようよ!飛雄馬のように。デモステネスのように。
これまでの文章は受験勉強をしている諸君に贈る文章であると共に実は僕が自分自身を鼓舞(こぶ)するための文章としても書き記したんだ。
では、体に気を付けて勉強がんばりなよ。風邪なんかひくなよ。来年の新春には朗報をぜひ聞かせて欲しい。塾講師にとって志望校合格の報は一番嬉しいとっておきのご褒美なんだよ。
(了)

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