【名古屋UP国語塾】燃え尽き症候群を防ぐ!中学受験で親が見落としがちな視点

親が見落としがちなポイント(ヤフーのネット記事より)

1.“学校のレベル”より“その子に合う学習環境か”のほうが重要

2.燃え尽き症候群が中1〜中2で多発する

3.努力型ほど進学校で苦しむことがある

4.評定平均のシステムは進学校が不利になりがち

5.進学校にしがみつくことで、推薦入試の道を閉ざしてしまうことがある

中学受験に成功したら“勝ち組”という考えは、もはや時代に合っていません。深海魚化・燃え尽き症候群・評定平均の不利といった問題が重なり、せっかく入った難関校が“足かせ”になることすらあります。

以上は、いわゆるネット記事だ。「親が見落としがちなポイント」として五項目が挙げられている。今回の塾長ブログの記事では2の「燃え尽き症候群」にフォーカスして述べていきたい。

「燃え尽き症候群」は中学受験後に多発する心身の疲弊であり真面目な子ほど注意が必要だ。本記事では、わたしの経験を話したい。

わたしの場合は中学受験ではなく大学受験でそれは起こった。わたしは当時、良い大学に何が何でも入学したい、という強い野心を抱いて奮闘努力していた。

真面目に勉強をしていれば何時か報われるだろうと固く信じていた。しかし「燃え尽き症候群」は一生懸命に努力している真面目な生徒こそ気をつけなければいけない。

わたしは意志が強い方だと思う。そして何にでも一生懸命に取り組む方だ。そんなふうに思い込んでいたわたしだが高校受験や大学受験で知らず知らずのうちに精神的に疲弊していたのだった。

わたしは中学に入学したのと同時に本格的に努力を始めた。高校受験を経て大学受験で成功したい、と強く思って毎日机に噛りついて勉強をした。当時、自分のメンタルについて考える余裕はなかった。

何とか早稲田大学に入学できたが精神的にはボロボロだった。のび切ったゴムのようになってしまった。大学生活を始めた頃は大学と下宿を往復するだけで、東京で暮らしていても全く愉しくなかった。

わたしは、まさかこんな落とし穴があるとは想像だにしていなかった。頑張った挙句ボロボロになることがあるのだ。たしかに勤勉は美徳ではあるがメンタルを無視して頑張ると痛い目に遭うのだ。

したがって中学受験の勉強を頑張るのはいいが休むことも等しく大事だ。大学受験で燃え尽きた体験から努力と休養のバランスの重要性を痛感した。勉強は本来、人を幸せにするためにあるのだ。

読者諸賢も中学受験で小学生が鬱病になった事例を聞いたことがあるはずだ。時には、お子さまのことを考えて親御さんがストップさせる勇気を持たないといけない。

お子さまにもっと頑張れ、と迫るのは時に厄介な事にもなりかねない。「もっと頑張れ」と迫る前に怠けに見える行動の裏に「燃え尽き症候群」の兆候がないかを見極める勇気を持ちたい。

お子さまが怠けていても、そこに何らかの兆候があるかも知れないので読者諸賢はそれを見つけるよう意識してほしい。最後に冒頭のネット記事からピンポイントで引用をして本記事を終わりたい。

大切なのは、わが子にとってベストな環境・ペース・選択肢を確保することだと思います。「中学受験に成功したから安心」ではなく、その後の人生も考えた人生設計を検討する必要があると言えます。

なお、論理的思考を深めるシリーズ「二種類の議論~現代教育における対話の意義~(3)」も近日公開予定だ。教育の現場と哲学的な議論、両面から子どもの成長を考えていきたいと思っている。

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