読めて、書けて、受かる中学受験専門国語塾。
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過日、母が病院から退院できた。バイクで平針から豊橋まで何回も往復した。それについて記した随筆を金曜日に発表する予定だ。最近の出来事で強く印象に残っているのは母の入退院だ。
母も父ももう高齢だ。それゆえ、かつて、にしおかすみこの『ポンコツ一家』というエッセイを風呂で読むためテーブルの上に載せておいた。楽しみながら少しずつ頁を繰っていた。
わたしの両親の介護の参考のため読んでいたのだ。それを生徒の父親が認めて「先生、こんな本、読むのですか」と尋ねてきた。
にしおかすみこは女芸人だった人物だが家族を思う優しさが満ちている同書は中高年には人気が高い本だ。件の父親は普段、仕事にかまけて読書などしないのであろう。
それゆえ以上の事情も知らず芸人の本だからと思い、鼻であしらったに違いない。失礼な物言いではあったが、まさかさように反論する訳にもいかず、わたしは黙って、その言葉を聞いていた。
やがて、この親子は塾を去っていった。わたしはそれを惜しまない。生徒を思いやるのと同じように家族をも思いやる。愛情は全然、違わない。それをこの父親は分かっていなかった。
最近では教室に来た生徒の保護者が、わたしの諒解も得ずにテーブルの上に置いておいた本を勝手に読んでいた。教室を辞するときに遠慮なく周りをじろじろ見ていた。
わたしは、そういう失礼な態度を至極残念に思う。一言、諒解を得てほしかった。お金を支払っているのだから文句を言うな、という態度を、わたしは受け入れない。
我が塾は、お金さえ支払えば何でも認める塾ではない。そこのところを履き違えては困る。教育はギブアンドテイクといった単純なものではない。ビジネスの範疇に収まる代物ではない。
ちなみに、わたしは件の保護者の子どもである生徒は好きだ。優しい小学生で頭脳も明晰だ。人柄に不思議な魅力がある。
もちろん以上に挙げた親は例外的な親だ。我が塾の生徒諸君のお母さま、お父さまは、ほとんどの方が礼儀を弁えている。子どもを想うだけでなく周囲の人々にもきちんと配慮できる。
子どもは親の背中を見ている。それを書きたくて、この記事をしたためているのだ。当塾へお子さまを預けられている保護者の方は今一度、胸に手を当てて、ご自分の姿勢をよく考えてほしい。
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