受験生の努力は報われないのか
東海地区の私立中学校や私立高校の合否の結果が続々と発表されています。受験したお子様や親御さんは入試結果について悲喜こもごも様々な思いがあるでしょう。
第一志望校に見事に合格できた人もいることでしょう。一方で残念な結果になった人もいることでしょう。残念な結果に落胆している人も気を取り直してください。
一番大事なのは大学入試です。大学入試でいい結果を残せばいいのです。終わりよければ全てよし、というではありませんか。
あんなに頑張ったのに、あんなに努力したのに、報われなかったというお子様もいることでしょう。今、悔しい想いに苛(さいな)まれているかも知れません。
しかしながら、一所懸命に努力した、という経験そのものが、お子様にとって貴重な財産になるのです。わたしは気休めを述べているのでしょうか。そうではありません。
合否の結果はひとまず措いて、お子様は立派に努力できたではありませんか。努力できる、というのは決して当然のことではありません。
頭がよくても努力できない人は大勢います。さような大人をわたしは、あんまり見過ぎてきました。
お子様のこれからのライフステージで何かに打ち込める、一所懸命に努力できる、という能力は圧倒的なアドバンテージになるはずです。
これからの大学受験、就職活動まで視野を広げて考えてみますと、たとえ今、努力が必ずしも報われなかったやに思える辛い経験を味わったとしても悲観することはありません。
必ず挽回(ばんかい)できます。努力は必ずしも報われない、という考え方は、おそらく一所懸命に努力したことのない人の考え方なのでしょう。
わたしは努力できる習慣が身についたことじたい、もう報われている、と考えます。わたしの結論はこうです。すなわち、努力は必ず報われる、否(いな)、すでに報われている、です。