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試験で文章を書くとき書き手は読み手に「予測可能性」を持たせる文章を書くべきです。読み手に配慮して予測しやすい文章を書くべきなのです。
書き手は読んでいるときに読み手に次の展開が分かるように書くべきです。次はこうね、次はこうね、と読み手がスラスラ予測できるように書くべきなのです。
換言すれば読み手に配慮する、ということです。前回の記事でも記しましたが文章を書くときは読み手を意識して徹底的に気を遣うべきなのです。
試験の文章では読み手がハラハラドキドキする文章を書いてはいけないのです。先の展開が早い内から分かる文章を書くべきです。
ハラハラドキドキするのは推理小説だけでいいのです。試験でベストな文章は推理小説で喩えるならば犯人を先に読み手に明かすような文章です。
冒頭で犯人をバラしておけば読み手はそれ以降の文章を安心して読めます。さような文章は面白くも何ともないではないか、という反論が聞こえてきそうです。
然り。受験国語の文章は面白くなくて構いません。最初から自分の手の内を明かして読み手が安心して読める文章を書くべきなのです。
国語の試験の記述では「面白さ」は求められていません。そうではなくて「分かりやすさ」が求められているのです。
誤解を恐れずに述べますと先の展開が読める、詰まらなくても、分かりやすい文章こそが受験生が目指すべき試験での文章なのです。
答案の読み手はもちろん採点者ですね。採点者に分かりやすいように配慮はすべきですが媚(こ)びろ、と述べているわけではありません。
以上のような先の展開がバレバレな文章を指して「予測可能性」がある文章と呼ぶわけです。
少し長い文字数の記述問題を解くときは読み手に「予測可能性」を持たせる文章を意識して書きましょう。
このように、文章を記すときには様々な作法があります。ここには書いていない色々な作法について、わたしは毎回の授業で惜しむことなく生徒諸君に開陳(かいちん)しています。
当塾では受験国語の「書くとき」の作法や「読むとき」の作法を授業で伝えています。当塾で、あなたのお子さまにも受験国語の作法を学ばせてみてはいかがでしょうか。
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