夏の檄文

授業前の間隙を縫って朝、本稿を書いている。もうすでに子どもたちの夏休みが始まっている。蝉も鳴いている。今日は午前中に授業があるのだ。東海地方も梅雨が明けた。高校野球の地区予選が行われている。中学受験をする小学生にとって夏はとても大事な時季だ。猛烈に勉強せねばならない。そうしなければ勝ち筋は見えて来ないのだ。

志望校へ入りたいか。合格したいか。結構だ。それならば一生懸命、努力せよ。志望校に合格してもおかしくないくらいの猛勉強をせよ。メインの塾での夏期講習で頑張ってほしい。一方、我が塾は夏期講習は行わない。今後、季節講習は行わない。その代わり、この夏、受験生をメインに据えて塾生の実力の底上げを徹底して図る。

われわれのワールドカップは来年の新春に行われる、と覚悟せよ。受験生よ、そのためには、この夏が非常に重要なのだ。然り、よく言われる「夏は受験の天王山」という言葉は真実なのだ。成績を著しく伸ばせるとしたら、逆転合格を望むとしたら、まさに今の時季の努力にかかっている。

だから今日だけ頑張ろう。目の前の授業に熱心に取り組もう。我が塾の過去問演習講座で実力は伸ばせる。昨年、ちょうど今の時季から入塾して真面目にコツコツと努力した先輩は第一志望校へ合格している。それゆえ諦めずに努力しよう。

我が塾は日曜日以外、休まない。お盆も大晦日や正月も休まない。生徒が頑張っているのに教師が、おめおめと休めるものか。我が塾の教師は休まない。本当は少し疲れているが、それがどうした。子どもが頑張っているのに手本となる大人が休んでどうする。

受験生諸君、いま不安か?それならば努力せよ。勉強に真摯に取り組め。不安とは、努力を促す天の声だ。不安を抱えたまま机に向かえ。不安を勉強するための燃料にせよ。きっと不安は、やがて喜びへと変わることだろう。

合格の瞬間、諸君は必ず今日の努力を思い出すだろう。そして言うだろう。「あの夏、頑張ってよかった」と。今の頑張りが合格の喜びを何倍にも増幅してくれるはずだ。合格の果実は甘いぞ。

夏は始まっている。学校の夏休みは始まったばかりだ。遠くで蝉が喧しく鳴いている。空にはむくむくと入道雲が浮かんでいる。太陽の日差しが痛い。この季節は、子どもたちの成長を促すためにある。夏は、受験生のためにある。

受験生よ、今日も頑張れ。明日も頑張れ。そして、来年の新春に笑おう。繰り返すが合格の果実は甘い。その甘さを味わうために、今日だけ頑張るのだ。

わたしは五十五歳の初老のおじさんだ。おじさんは頑張っている。口先だけか否か、神はご存知だ。よぼよぼのおじさんが頑張って元気いっぱいの小学生が怠けるという法はないだろう。

読者諸賢はすでに気づいているだろう。然り、これは受験生に向けて書いた檄文だ。檄文はまだ早い、と言うのか。違う。受験はいくらでも前倒しをして対策しておくべきなのだ。先んずれば人を制すのだ。夏に檄文を書いても少しもおかしくはない。

ブログの更新もできるだけ頑張る。忙しいが頑張る。宗教改革者のマルチン・ルターは「忙しいからいつもより祈る時間を多くとろう」という主旨の言葉をいったらしい。それならば、わたしだってキリスト者だ。キリスト者の先輩に倣いたい。

最近、塾生が増えて忙しい。そうであってなお、わたしはブログを執筆して更新していく。だから受験生諸君、分かっているね。皆までは述べないよ。

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